矢野雅幸ブログ

ヒコー少年回想録22-ロータス・エリーゼS1

投稿日時:2019/01/12(土) 21:04

今回の話はロータス・エリーゼS1.

1994年に仕事でヨーロッパに行った時に、何時もの様にロンドンに寄りました。いつものヘンドン・ロイヤル・エアフォース・ムュージアムやコベント・ガーデンやモーター・ブックス等に行き、4~5日をロンドンで泊まるのを習慣にしていました。
帰りにヒースロー空港の売店で、表紙にロータス・エリーゼの見出しとシャシーの写真が載っていた本を買いました。機内で本の記事を見るとエリーゼのラフ・スケッチの絵が載っていましたが、それには車重870kg、118hp、アルミ・フライホイール、アルミ・シャシーと書いていました。
アルミ・シャシーの写真を見ただけで、エリーゼは箱根で走らせたら面白いのは分りましたが、パワーが車重に対して不足していると思いました。その前に乗っていたNSXは280馬力(車重約1200kg以上)だったので、エリーゼの118馬力はパワー不足に感じました。
約2年後にエリーゼを千葉の車屋(その当時はエリーゼのディラーは無かった)で買って、エリーゼの受け取りは代々木公園の原宿方面に向かった路上パーキングの一角でした。2時に待ち合わせをしていたので、ウイング・クラブのお店を1時40分頃に出て、タクシーで代々木公園に向かいました。代々木公園の入り口でタクシーを降りたら、代々木体育館の向かいにむき出しのトランポの荷台にエリーゼが載せられていました。トランポの荷台が傾いて、道路にエリーゼを降ろしてから受け取りのサインをして、コクピット・ドリルを受けました。
エリーゼを走らせた時に、直ぐに車体の軽さを感じましたがアルミ・ディスクは冷えている時は鳴くので、それだけは興ざめでしたが、ボディ・デザインはロータスの伝統を受け継いでいて凄く気に入りました。
早速、休みの日をとって箱根に走りに行きましたが、エンジンが新品なので余り回せんでしたが、車体の軽さとハンドリングの良さはロータスの伝統を受け継いでいるように感じました。
自宅から会社の通勤にエリーゼを使っていると、アルミ・シャシーとボディは何も問題無いのですが、エンジン下のアルミ製のアンダー・カバーが首都高速道路の継ぎ目でタワンで不愉快な音がするので、そのアンダー・カバーのタワミ止めは、スーパー・セブンで御世話になった花村さんのシルバーストーン・ガレージに頼みました。預けて3日後にエリーゼは戻って来ましたが音は消えていました。エリーゼの改造部品は大阪の店が作っていたので、最初にリア・ウインドウをアクリルに変えて、ロール・バーの上に付いてる幌用のパーツを取って、ヘッド・ライトにアクリル・カパーを付けました。ロータスの法則通り1gでも軽くする為に、後ろのロータスの文字も剥がしてしまい、トランクには何も入れませんでした。
箱根に何度も走りに行きましたが、エリーゼしか味わえない軽さをコーナーごとに感じました。ロータスは走る人の気持ちを判っていると思いました。

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矢野雅幸(やの まさゆき)
大学卒業後、CBSソニーレコード(当時)に入社。27歳で独立、フリーのデザイナーとして「ビタミンスタジオ」を設立。数多くのアーティストのレコード、CDジャケットのデザインを手懸けている。その後東京 南青山の骨董通りにデスクトップ/ミュージアムモデル専門店「ウイング クラブ」をオープン。この種のモデルの国内における認知を高めると共に、独自のジャンルとして定着させた。